親父の道具箱

小学校高学年の頃だったろうか。左官をしていた親父が真新しい木製の道具箱をもって帰ってきた。両手で抱えないと持てないぐらいの大きさで、持ち手はなく、上蓋の一方を斜めに差し込んでから閉じて、差し込んだ方とは逆方向に3センチほどずらすとクッっとはまる仕組みになっていた。 “親父の道具箱” の続きを読む